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 昭和5年6月1日現在「イエス団教会会員名簿」
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 前回の「神戸イエス団月報」(第1号、昭和5年9月)と共に取り上げる予定であった「昭和5年6月1日現在:イエス団教会会員名簿」を今回眺めてみる。
 80年も前の歴史史料とはいえ、この種の史料をここで公開することには幾らか戸惑いもなくはないが、神戸におけるイエス団教会のかけがえのない先達たちのお名前が、ここに残されているので、あえてやはりここで紹介をさせていただきたい。

 貴重なこの史料も真部マリ子先生所蔵のもので、これにはご両親「佐藤一郎・聖子」のお名前もあり、大切に保存されていたものである。(名簿では「佐藤きよ」が「聖子」に、「賀川ハル」が「はる」に、「武内雪」が「雪子」になっている)
 名簿に名を連ねているのは総勢46名。男性30名、女性16名、6組の夫婦のようである。
 賀川のご家族は1926年10月に「瓦木村高木東口」に移住して丸3年、次女梅子の誕生の後であるが、1929年11月には再び松沢村へ移っているので、賀川夫妻の住所は、この時すでに瓦木村ではない。
 またこの名簿には、賀川夫妻の次に黒田四郎・百合子夫妻の名がある。
 黒田夫妻はこの名簿では「武庫郡今津町」にお住まいであるが、黒田著『私の賀川豊彦研究』(キリスト新聞紙社、1983年)によれば、それまで「大きな灘教会や中央神学校や頌栄の任務」を担っていた黒田の自宅に、1927(昭和2)年正月、賀川は突然訪ねてきて、「今度神の国運動を始めることになったから、一緒に働いてほしい」と要請された。黒田は、約1年間決心がつかなかったが遂に決心し、「神戸郊外の家から、当時先生が住んでおられた西宮市瓦木に近い今津に家を移して、先生の全日本伝道運動に参加させて貰うことになった。そこでいよいよ瓦木が神の国の中心地となったのである」(162〜163頁)と書かれているので、2年ほど前から黒田夫妻は名簿の「今津町西畑中755」にお住まいであったのであろう。

 「イエス団教会会員名簿」には、賀川夫妻・黒田夫妻に続いて、武内夫妻、本多夫妻と芝むら、中山夫妻、そして医師の芝八重、井上増吉、佐藤夫妻、また「お宝発見43回」に取り上げた中村竹次郎(この名簿では「竹治郎」となっているが間違いであろう)、行政長蔵、二星福二などのお名前がある。もちろんこれを纏めて印刷した杉山健一郎も。
 「備考」には「不十分な調査と地方在住会員不明のため後日訂正いたします」と書かれており、「会員名簿」といってもまだまだ未整備のようである。

 ともあれ、この「会員名簿」がつくられ、「神戸イエス団教会月報」第1号が発行された昭和5年という時は、既に始められていた「神の国運動」で賀川と黒田は「東奔西走」(昭和4年)「悪戦苦闘」(昭和5年)「獅子奮迅」(昭和6年)「有終の美」(昭和7年)と、日本国内はもとより外国にも出かけ、東京の松沢教会の落成や松沢幼稚園の開園で賀川は初代の園長に就任する(昭和6年)頃で、この当時の神戸イエス団は、武内と杉山を中心にした、名簿記載のこれらのメンバーたちが働きの担い手であったのであろう。
 この名簿を見ると、佐藤夫妻の新婚家庭のお住まいは「神戸市西灘村上野武庫前169−2」にあったごとくである。


 この度頂いた写真の中には、当時の当時のものと思われるものが2枚あった。
 一枚は、神戸イエス団教会の部屋の中だそうであるが、15、6名の人たちが、丸テーブルを囲んで、何やら笑顔のはじける楽しそうな写真である。二人の赤ちゃんもいる。
 良く見ると、たくさんの朝取りのイチゴ(?)をざるに盛り、10枚ほどのお皿にも並べ、食べ始める直前、おあづけをくっての一枚という感じである。

 マリ子先生によれば、左端が佐藤一郎、幼子を抱くのが佐藤きよ、抱かれているのがご本人。一人置いて右が芝八重、その右二人目が本多うた、右前二人目が武内勝のようである。



 そしてもう一枚の写真は、これも当時のイエス団教会で、これも良く見ると、若者たちがすき焼き鍋を囲んで、食べ始めているところのようである。

 これもマリ子先生によれば、右端が中村竹治郎、4人目が武内勝、中央後ろ向きの女性が佐藤きよ。



 そうして時代はうんと新しくなるが、神戸イエス団教会を背景に写した1955(昭和30)年1月1日、賀川先生を囲んで写した新年礼拝のあとの記念写真。私たちが招かれる10年以上も前の写真であるが、懐かしいお顔が並んでいる。これもマリ子先生から頂いたものである。(2009年11月15日記す。鳥飼慶陽)



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