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 賀川豊彦独特の飾り文字!
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 前回(35回)、昭和18年10月5日の「斎木進之助・ミツル結婚式」に係わる、賀川の武内宛の頼みごとを記した書簡の中に、「葺合労働紹介所」の用箋のウラを用いた2枚の、豊彦得意の「飾り文字」(正確には何というのでしょうか「袋文字」というのでしょうか)の書かれたものが入っていた。

 これは多分、賀川の書簡には同封されたものではなく、そのころ賀川が、武内一家も生活の拠点としていた兵庫県西宮市の一麦寮を訪ねたときに、遊び心で書き残したものを、武内が大切にそれをここに差し込んだものではないかと思われる。


 一枚は
「君が代は千代に八千代にさざれ石巌となりて苔のむすまで」(右)
「武庫 武内邦子 瓦木 勝 村 武内久仁子」(下)














 一枚は
「之は目ヲ閉ジテカク」??(下左)
「之はヨソミシテカク」??(下中)

 1枚目は、「君が代」と一麦寮のある「武庫郡瓦木村武内勝」と武内夫妻の「三女」(昭和20年の武内日記に「三女」とある)「武内久仁子」(昭和8年4月11日生まれ)。「武内邦子」は誰なのか?
 2枚目は、「目を閉じたり、よそ見したりして書いたもの」であるから、文字なのか絵なのか、いずれも何のことかさっぱり分からない! 

    *      *      *      *
  

 「新川献身」のはじめのノート「雲の柱 露の生命 千九百拾年 救霊団」の表紙は彼独特の「飾り文字」が見られる。(上右)
 この「露の生命」の中にも、例えばあの「狂ひ」という処女詩集「涙の二等分」に収められた詩の題が、「飾り文字」である。

 また「福音書の現れたるイエスの姿」「神との対座」(いずれも警醒社書店、大正14年)の表紙や「人間として見たる使徒パウロ」「神による解放」(いずれも同書店、大正15年)の背文字なども、賀川自筆の「飾り文字」である。(2009年8月4日記す。鳥飼慶陽)

 



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